6月7日(水)

9時、ホテルでヴィンチさんと合流して劇場へ。
フィリップさんを紹介される。
手直しが始まる。パネルに塗られた色は心配していたほどのはがれはなかった。
 


トラック業界のストでバスに載せるため細かく切断したパネル類をビスで頑丈に固める。
のぼりの位置を決める。
白く汚れてしまったのぼりのスタンドなどをヴィンチさんに黒く塗ってもらった。


ランチはスタッフのフランソワさんのお勧めでフランス料理の店へ行く。
 

西
食にうるさいと言うか外国の食べ物に弱い中司くんには合わなかったようだ。

二時間ほどの休憩のあと作業開始。
ひとつ仕事が増えた。
明日の会議室でのデモンストレーションに簡単な文楽のセットを作ってほしいと言うので下見をする。
手すりと大夫台とのれん口を作ることにした。
一通り修復が終わって、フランソワさんがバックステージツアーに連れて行ってくれた。
コンサートをする目的で建設されたホールだけあって、音響や照明に関しては申し分のない施設。
 西
↑天井裏↑

5時に終わり皆は解散。僕は照明のボスやフィリップさんと打ち合わせ。
大夫台の位置に関して1時間以上も費やす。
数ヶ月前から現地のヴィンチさんとメールでのやり取りでも何度か変更した。
フィリップさんがパソコンに向かって、その位置でそのサイズだとここの客から見えにくいだろうとか、日本ではありえないことが進行していて僕はあっけに取られっぱなし。
文楽を見たことがないここの連中に図面だけでどうのこうのと説明するのはしんどい。
僕らは現場主義だ。とりあえず作ってみて支障が出れば対応を考えると言うことが多い。
でもそれでなんら問題はなかった。
双方の妥協案を作成する。

8時から勘十郎さんたちと食事会。おいしい料理。

10時に蓑二郎さんと2人で夜のノートルダム寺院に行く。
ライトアップされたそれは実にすばらしく、敬虔な気持ちにさせる建築物だった。

セーヌ川沿いに歩くと遠くできらきら点滅する高い建物がありそれがエッフェル塔であることに気づく。
しばらく歩いてメトロにて帰路へ。11時半。