6月13日(火)

今日は完全なオフ日。
みんな自由行動。山添君は簑紫郎君とベルギーへ出かけた。
9時ロビーで簑二郎さんと待ち合わせ。2人でベルサイユ宮殿に行くのだ。
メトロと二階建ての国鉄を乗り継いで11時到着。
 
最寄の駅

切符を買うのにたくさん並んでいる。
とりあえず無料の公園から見てまわることにしたが、ここでさえとてつもなく広く、暑い。
公園だけでもうへとへとになる。とても中まで見る余裕はない。
 


証拠写真を撮って、12時半頃電車に乗る。
途中で簑二郎さんが下り、僕は昨夜お世話になったブルノさんに挨拶に行った。
遠くから見ても覚えている変った屋根の形。あんな高いところに僕たちは上っていたのかと改めて驚く。
 
この上で写真を撮ったりしてたのだ。

建物の中の構造がややこしくて全く覚えていないのでどうやってスタッフルームまで行こうか悩んでいたのだが偶然昨夜居合わせた大道具のダビッドさんがパンをかじりながら通りかかったので呼び止めて「ブルノさんに会いたい」と言う。ブルノという名前の発音が難しいらしくなかなか通じなかったが、ようやくわかってくれ付いて来いという。
エレベーターに乗って、途中で降りていったん外の廊下に出て、また中に入ってと言うまるで迷路のようなルートを通って、照明のスタッフルームに行く。ほかの人たちはランチタイムでテーブルを囲んでサラダを食べていた。あいにくブルノさんは休みだった。
プレゼントの舞台下駄のミニチュアをブルノさんに渡してほしいとお願いする。ほかのスタッフが「お前も食べないか」(多分そういうニュアンスだったと思う)と言ってくれたが、「ノンメルシー」と断ってまたダビッドさんに案内してもらって外へ出る。ダビッドさんにも下駄をプレゼントする。これが何か全くわからないようなので「ステージシューズ」と言ったらわかってくれたようだ。握手をして別れる。
しばらくぶらついて写真を撮る。
映画になった「ポンヌフ」橋も渡る。
 

メトロでモンマルトルへ向かう。
空腹を満たすためにコーラとピッツァを買ってその辺に腰をかけて食べる。
これで6ユーロ(850円位)高い。コーラも冷えてない。


食べ終わると休むまもなく、宮本さんに教えてもらった、手芸材料を売る店がひしめく地区へ急ぐ。
 

 
さすがに布地屋が立ち並ぶ一角は色も鮮やかだけどパッチワークの材料になるような布は少なく、また日本より高い。
海外へ行くと必ず買うシンブルを今回も買う。


 
↑シンブルを買った店とそのシンブル(右下)今回は一個しか手に入らなかった。

モンマルトルの丘に立つサクレ・クール寺院を目指して重くなった足取りに鞭を打つ。
11日にヴィンチさんと見た夜景とはまた違って昼も絶景だ。
 


ダリ美術館やアトリエ洗濯船跡を探すも時間がなくなり諦める。
日本を発つ前に仕入れていた耳寄り情報をたよりにムーランルージュをめざす。
この通りはセックスショップがずらっとにぎやかに店を出しているし、それらしき女性が何度もこの僕に声をかけて来る。
このスキンヘッドとひげがスケベそうに見えるのか。もちろん彼女たちの甘い誘惑にはのらない。
目的の「エロチシズムミュージアム」に入る。
8ユーロ。地下一階から5階まで全部男根女陰の模型や日本の浮世絵、根付など性に関するものがチン列してある。
アベックや女性だけの団体もにぎやかに鑑賞していた。さすがにオープンな国民性だ。
 

 

 



↓鈴木清順監督の映画「陽炎座」で日本人形を下から覗いて品定めをするシーンがあったが、これのことかと納得する。
映画の中ではもちろん見られなかった。

写真撮影OKなのでたくさん撮ったけれど拡大写真にはぼかしを入れようと思ったがやめる。
いろんなHなお土産も売ってたが、昔のそういう白黒の写真集を買う。昔のほうが上品でエロティックだ。
時計を見ると5時を過ぎている。朝9時にホテルを出てからほぼ8時間歩きっぱなしだ。
今夜は念願のムーランルージュ見物。予約も入れてあるのでいったんホテルに帰る。
昨夜作った、シティドゥラミュージックでの写真を取り込んだCDRを渡すために劇場へ行く。
入り口ではチェックもされずに通してくれたが、舞台にもスタッフルームにも誰もいない。
今日は皆休みだという。そうだろう今日は6時からワールドカップのフランス戦が始まるのだから。
事務の女性に、フランソワさんに渡してくれるようにお願いしてハンバーガーを買って部屋に戻る。今日も貧しい食事。
6時からフランス戦を見ながらビールを飲む。
9時、待ち合わせの時間に西口君はあわてて帰ってきた。
何でもエッフェル塔が混んでて、階段で降りるのに2時間くらいかかったと言う。
その時の2人の写真。相変わらず西口君はひょうきんだ。
 

 (西)

ムーランルージュは上着かネクタイ着用でないと入れないと聞いていたので暑いのに無理してネクタイをしてメトロに乗る。
西口君は上着を着ている。
道行く人にネクタイ着用は全く見かけない。
ひとつ手前の駅で降りて色っぽい通りをぶらぶら歩く。
 (西)


10時頃ムーランルージュに付く。11時開演だけどぼちぼち集まりだしている。
誰もネクタイなどしていないしスニーカー履きの者までいる。あほらしくてネクタイをはずす。
日本人の団体観光客もいる。しかし料金のシステムがわからない。
予約は入れているので大丈夫とは思うがいつどこで支払うのか。
10時20分頃ドアが開いて中へ入れるようになり階段を下りたところの休憩所で入れ替え時を待つ。
少し心配になり、居合わせた日本人の添乗員に切符のシステムはどうなっているのか聞いたが彼もあまりよく知らないらしく、客席に入るときに払うのだろうと言うことで少し安心する。
10時45分頃セカンドショーが終わり客が帰りだした。
今から入れ替えて11時の開演に間に合うのだろうか。
やがて案内されて席に着くときも「チケットはもっているか」と聞かれたと思ったので「リザベーションOK」といったら予約の名前も聞かずに前の方へ連れて行かれてかぶりつきに座らされた。
しかしまだ請求はない。ひょっとしてこのまま何かの間違いでただになるかも知れないと西口君と希望を持ちながら開演を待つ。
サービスの飲み物のオーダーを聞いてきた。
僕はシャンペンを飲む。
11時25分、客電が落とされにぎやかな舞姫たちのダンスが始まる。
乳房を出している人と出していない人の違いは何なのか。僕たちの隣はどちらもアベックだった。
途中で大きな水槽がせり上がってきて美女とアナコンダの妖しいもつれあいがあったり。
ショーの最中に男性が客席を回り、料金を徴収している。やはりとられた。そんなに甘くない。
しかし予約はいったいなんだったんだ。
ラスト近くコメディアンの面白いギャグの後、彼が客席に下りてきて、4人の客を選んだのだが、なんとその1人に西口君が選ばれた。
「何で俺やねん」と言いながらほかの3人とともにステージに上がった。
映画の撮影風景の再現をしたいようで4人にはそれぞれの役割を言い渡した。
西洋人の男女には恋人同士の役、西口君はカウンターにもたれて酒を飲みながらもしょっちゅうカメラのシャッターをきるしぐさ。
そしてもう1人の女性には監督助手としてガチンコを持ちながら中国語らしい言葉をわめき散らす変な女を演じさせた。
彼には西口君が日本人で彼女が中国人だとわかる観察眼があるのか。
恋人同士の男が立小便をしている間に西口君がその彼女に横恋慕して仲良くなりかけたところに戻ってきた男が西口君と決闘することになり、西口君はアドリブで間寛平のまねで応戦したりしているとコメディアンがナイフを出してきてこれで戦えと言う。
二人が対戦している間にコメディアンがきれいな彼女を連れて行く、と言うオチなのだが、それに気が付いた西口君が西洋男に声をかけ二人でコメディアンにきりつけると言うアドリブも入れていた。
席に戻ってきた西口君を隣の客が拍手で迎えてくれた。粗品はなかった。
そしていよいよフレンチカンカン。洗練されていて昔の映画「赤い風車」のイメージは全くない。
1970年代に東京で何度か見た「日劇ミュージックホール」を少し上品にしてかなり大規模にしたようなもの。松永てるほさんが懐かしい。これで12000円くらいはチト高い。
1時15分頃終わる。カーテンコールはなし。ショップで西口君が頼まれていたTシャツを買う。
帰りのタクシーは前で客待ちをしているものは避けたほうがいいといろんな人からアドバイスを受けていた。
メーターを倒したまま待っていて、法外な料金を請求するタクシーもあるそうだ。
タクシー乗り場まで歩いていって、ホテルの住所を書いた紙を見せる。
ホテルまで11ユーロ。良心的なタクシーだった。
明日の出立のために荷物をまとめて3時睡眠。